System buildingシステム建築について
テント建築とシステム建築の両方を手がけていることは、京浜テックの強みの一つです。
ここでは、テントよりも安定している一方で一般的な建物と比較して
短納期、コストダウンを実現できるシステム建築についてご紹介します。
建材の標準化によって短納期とコストダウンを実現
システム建築とは、建材を標準化して建築全体をシステム化する技術のことです。京浜テックは横河システム建築の「yess建築」のビルダーとして20年以上の実績があり、多くのお客さまの建物を手がけてきました。
システム建築のメリットは、H鋼などの従来の建材を使用しないため、一般的な建物よりも短納期かつ低コストであることです。導入事例の多いシステム建築は設計の柔軟性にも優れ、オーダーメイド感覚で建てられます。大スパンの低層建築に適していることから、工場などで広く採用されていることも特徴です。
京浜テックはお客さまのご要望に合った建築を提供することを重視し、テント建築・システム建築のいずれかを提案しています。両方を手がけていることで実現する、京浜テックのユニークな強みといえるでしょう。
システム建築「yess建築」
のビルダーとして初期から参入
京浜テックは、横河システム建築の「yess建築」の開発間もないころから20年以上の実績がある「古参」のビルダーです。リリース当初は認知度が低く普及が進んでいませんでしたが、近年ではコストや性能が評価され普及が進んでいます。システム建築による工場などの建設を検討されているお客さまは、豊富な実績をもつ京浜テックにご相談ください。
短納期、低コストでありながらオーダーメイドのように建てることができる、システム建築のメリットを充分にいかしたご提案および施工をいたします。
yess建築
-
point 1
最大無柱スパン60mを実現したフレーム
フレームには、高層ビルや道路の橋桁に使用されている鋼材と同等の高張力材を使用。確かな技術に基づいた高強度構造を、コンピュータを用いて算出しています。だからこそ、無柱スパン最大60m、中間柱を配した建物幅では最大120mという、大スパンの建設を可能にしました。
-
point 2
短納期で低コストを実現
各物件の応力に合わせて最適断面を設定。屋根と母屋とフレームが一体化した合理的な構造設計が、低コストを実現します。また、ボルト接合をすべて標準化することで、現場での溶接は一切不要に。さらに、部材点数を最小限に抑え、役物類も標準化しているので、工事の「スピードアップ」と「高精度」の両立が可能です。
-
point 3
フレキシブルに対応
工場や倉庫、スポーツ施設やレジャー施設、店舗にいたるまで、大スパンの低層建築に対応します。ご要望に応じて、建物の形状と寸法をコンピュータに入力、CADでドローイング、CAMを介して生産ラインへ指示。yess建築は、フレキシブルに応えるオーダーメイド感覚のシステム建築といえます。標準仕様は金属外壁材ですが、ALCなどの外壁材も適用可能です。
-
point 4
屋根断熱性能はALCの約3倍
屋根パネル(SSルーフ)+Yマット100mm(表皮材付きグラスウールマット)は、折板+結露防止用裏貼り材とほぼ同等の低コスト。ALC100mmの約3倍にもあたる高い断熱性能を持っています。
yess建築シリーズ体系
オーダーメイド型
-
カスタムシリーズ
「yessシステム建築・カスタムシリーズ」は、規格型を拡張してフレキシブルにご要望にお応えできる商品です。スーパーラピッドで確立された仕様をベースとし、オーダーメイド型でも在来工法に比べ短工期・低価格を実現しています。
-
yess2F(部分二階・総二階)
オーダーメイドタイプなのでフレキシブルにご要望にお応えします。低コスト・短工期を実現するBH構造体の通し柱タイプと2F床の荷重条件が重いケースでは、在来鉄骨とBH構造体を組み合わせたハイブリットでのご提案が可能です。
-
スーパーラピッド
「yessシステム建築・スーパーラピッドシリーズ」は、それぞれ目的・用途に応じた部材を選定、プランから部材の加工までの一貫したコンピュータ処理により、経済的で理想的な大スパン空間の低層建築が建設できるシステム建築です。
-
ラピッドプラス
「ラピッドプラス」は、「スーパーラピッドシリーズ」の特徴を継承しつつ、桁行端部の寸法設定を自由にして、建物幅を大幅に広げるなど、よりフレキシブル性を備えた仕様です。
-
ラピッドエース
建築面積200㎡規模の建物から建設できる規格寸法型商品。倉庫・工場・作業所のほか、事業所内の増築建屋としても最適です。
-
メタルガレージ
30㎡~200㎡の完全規格商品。ガレージ、倉庫、多目的収納庫などに適しています。
フレーミングシステム
システム概要
主フレーム:板厚4.5mm~19mmを主体とした高張力鋼板を使用。ウェブ8mm以下は片側すみ肉溶接されたテーパーH形断面を基本とします。
母屋・胴縁:板厚1.6mm~3.2mmの鋼板をロール成形したZ・C形断面を基本とします。
母屋・胴縁
アロイF08+グレー塗装 | Z12メッキのまま | ZAM120、スーパーダイマK18メッキのまま | |
---|---|---|---|
Z・C216 | SGH400 | SGH400 | 構造用400N級 |
Z・C280 | - | SGH490 | 構造用490N級 |
製造管理:コンピュータで行われますので、安定した品質が得られます。
■鉄骨システム:リジッドフレーム、連続フレーム、差掛けフレーム
■スパン方向:ラーメン構造
■桁行方向:ブレース構造
■柱脚:ピン構造
標準許容寸法表
フレームタイプ | 最大スパン | 標準桁行間隔 | 最大軒高 |
---|---|---|---|
リジッドフレーム(短期積雪地) | 60m | 4.5m~11m | 20m(標準12m以下) |
リジッドフレーム(長期100cm×3kg×70%) | 34m~38m | 4.5m~8.1m | |
リジッドフレーム(長期150cm×3kg×70%) | 28m~32m | 4.5m~7.5m | |
連続フレーム(短期積雪地) | 各スパン50m | 4.5m~11m | |
連続フレーム(長期100cm×3kg×70%) | 各スパン28m~32m | 4.5m~8.1m | |
連続フレーム(長期150cm×3kg×70%) | 各スパン24m~28m | 4.5m~7.5m | |
差掛けフレーム(短期積雪地) | 20m | 4.5m~11m |
※実際のスパンと桁行間隔の関係は建築条件により異なります。詳しくはお問い合わせください。
屋根使用鋼材
■スパンの間隔: 1mmピッチで設定可能
■間柱間隔: 1mmピッチで設定可能(不等間隔でも可能)
■桁行間隔: 1mmピッチで設定可能
■軒高: 1mmピッチで設定可能
ルーフィングシステム
システム概要
屋根使用鋼材
呼称 | 略称 | 記号 | 規格 |
---|---|---|---|
ガルバリウム鋼板素地 | GL素地 | AZ150 | SGLC440(JIS G3321) |
カラーガルバリウム鋼板 | GLカラー | AZ150 | CGLC440(JIS G3322) |
※ガルバリウム:55%アルミ・亜鉛めっき
※AZ150:両面3点平均付着量150g/m2
※カラー:SPカラー スーパーポリエステル樹脂塗装(高分子ポリエステル)2コート2ベーク/FXカラー フッ素樹脂塗装 2コート2ベーク
断熱材
- ■Yマット(グラスウール):
- 不燃認定NM-0624
Yマット50でALC100の1.5倍、
Yマット100でALC100の3倍の
断熱性能があります。
- ■密度:
- 10kg/m3(Yマット100はYマット50+50となります)
屋根勾配適用基準
屋根種類 | 適用地域 | 雪国工法 | 屋根勾配 | 最大建物幅(流れ庇を含む) | |
---|---|---|---|---|---|
切妻 | 片流 | ||||
Pリブルーフ | 一般地域 | - | 6/100~15/100 | 32m | 24m |
PXルーフ | 一般地域 | - | 4/100~15/100 | 72m | 36m |
PWルーフ | 一般地域 | - | 4/100~15/100 | 72m | 36m |
雪国地域 | - | 不可 | 不可 | 不可 | |
SSルーフ | 一般地域 | - | 3/100~15/100 | 120m | 60m |
雪国地域 | 無落雪工法 | 4/100 | |||
落雪工法 | 4/100~15/100 | ||||
SSダブルルーフ | 一般地域 | - | 3/100~15/100 | ||
雪国地域 | 無落雪工法 | 4/100 | |||
落雪工法 | 4/100~15/100 |
※Pリブルーフ+Yマット100の組み合わせはできません。Pリブルーフ+Yマット50の組み合わせは可能です。
※SSルーフ+裏貼り4mmまたは5mの場合、必ずSSルーフt=0.8mmを使用します。(t=0.6mmの使用はできません)
■専用ファスナー:従来の金属屋根に使用されているものより、施工性・水密性・耐久性にすぐれた専用ファスナーが、用途別に用意されています。
●下穴開け、ネジ立て、締め付けが一工程で完了する特殊なファスナーです。
●外部用ファスナーの頭部には耐侯性に富んだステンレスを使用し、経年変化による劣化を防いでいます。
●ネジ部にも耐蝕性を得るためにステンレスにラスパート処理がされています。
●さらに特殊パッキングにより、高い水密性と気密性を確保しています。
ウォールシステム
システム概要
屋根使用鋼材
呼称 | 略称 | 記号 | 規格 |
---|---|---|---|
カラーガルバリウム鋼板 | GLカラー | AZ150 | CGLC440(JIS G3322) |
ガルバリウム鋼板素地 | GL素地 | AZ150 | SGLC440(JIS G3321) |
※ガルバリウム:55%アルミ・亜鉛めっき
※AZ150:両面3点平均付着量150g/m2
※カラー:SPカラー スーパーポリエステル樹脂塗装/FXカラー フッ素樹脂塗装
■専用ファスナー:従来の金属外壁に使用されているものより施工性・水密性・耐久性にすぐれた専用ファスナーが、用途別に用意されています。
●下穴開け、ネジ立て、締め付けが一工程で完了する特殊なファスナーです。
●ネジ部にも、耐蝕性を得るためにラスパート処理がされています。
ウォールシステム専用ファスナー